-アメリカはほんとメチャメチャや-
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1.あんた、ほんとにアメリカ知ってるか。
日本の町を歩く、気の良さそうなアメリカ人と知り合って、これが“アメリカや”と思ってる日本人も多いやろけど、それは大きな誤解やで。そもそも日本に来る、住んでるアメリカ人は日本が好きで日本人が好きな奴らが多い。そやから、こっちが親切にしてやったら、そのアメリカ人もそれなりに親切に対応して来るのは、当たり前や。アメリカに旅行で二、三週間来て、“アメリカを見た”と思ってる日本人は、アホやで。アメリカに一年程度留学で来て“アメリカを体験した”と思っている奴らも、次にアホや。アメリカに五、六年、仕事か何かで住んだ連中でも、住む場所から子供の学校の入学手続きまで、日本の会社の世話になってる限り、アメリカの根っこはまだ見てない。アメリカに十年以上いても、アメリカ人との社交生活に入れんと、日本人とばかり付き合って日本語ばっかり喋って、週末にはテニス、ゴルフ、旅行とワイワイ楽しくやってる会社族も、アメリカの底は分かってない。結婚したアメリカ人に頼りきって、生活英語もままならず生きてる日本人も、アメリカの現実と裏側には疎いで。
日本で人気らしい女優が、“私、アメリカ大好きですー!”と何かのインタビューで言ってた。あんた馬鹿か!と言いたい。自動連発の銃で子供が子供を殺してる国のどこが好きなんやー。ニュータウンの小学校の射殺事件は日本でもニュースになったやろ。27人死んだ中、20人が6歳のまだ赤ちゃん顔の子供達や。その時、アメリカ国中が銃の廃止を話し合ったけど、それから何が変わった?何も変わってへんで。これがアメリカや。自分の財布に十分お金があって、自分の身内が殺されない限り、他人のことはどうでもええねん。
日本もアメリカと同じ民主主義の国や、と日本の皆さんは思ってはるけど、アメリカの民主主義と日本の民主主主義は根っこから違う。こんな言葉あるかどうか知らんけど、アメリカのは“個人”民主主義で、日本のは“共同”民主主義や。アメリカは“自由”が義務の前に来る。日本は“義務”が自由の前に来る。アメリカの個人民主主義は自分さえ良ければいい無責任ものをたくさん生んでる。そやから、世の中がメチャメチャになってくるんや。日本もこのごろ、アメリカの真似して“個人”、“個人”と言い出してきてるけど、アメリカみたいに世の中がメチャメチャになってきてんのと違うか!

2.黒人の現状を見つめることがアメリカを知る出発点や。
アメリカの黒人問題を日本人は他人事みたいに思ってるけど、それはは大間違い。自分のことやと思って、真剣にアメリカ社会の底辺を見つめなあかん。アメリカという国の底には人種差別が未だにしっかりある。ある種の人間を動物のように売り買いし、暴力もやりたい放題。それを“法律”で認めていた国がアメリカで、奴隷制度は1789年から1865年まで続いた。人種差別から出発した国がアメリカや。そやから、公共施設、政治体制、裁判組織の全般において、上の人間に対する扱いと下の人間に対する扱いの間に大きな差がある。それがアメリカ社会の基本構造や。
日本人は自分らが中国人や韓国人とは随分違うと思ってるけど、日本人も中国人も韓国人も、さらには、フィリピン人もベトナム人もアメリカ人からすると皆同じや、ということを忘れたらあかん。要するに総括して“アジア人”として見し、場所によっては日本人も人種差別の的になる。
半分黒人の血が混ざってるオバマさんが黒人の初大統領として、世界から多大の注目を浴びた。オバマさんの大統領就任式のスピーチの素晴らしさに、涙が出たで。それでその後、アメリカの黒人の歴史に大変化があるかと思ったけど、何が変わった?何も変わってへん。黒人の男が、今でも、十分な理由もなく警察に銃で撃たれて死んでる。日本の新聞にも載らないような殺人事件が茶判事、毎日起こってる。ここから1時間ばかりのオークランド(カリフォルニア州)という町では、黒人の幼い子供が毎日のように殺されたり、暴力にあったりしてる。(オークランドは町人口の約30%が黒人だ。)黒人の貧困さと、暴力集団のような中で育てられる幼い黒人の子供達の悲惨さを苦にし、真剣に何とかしようと考えているような政治家なんて一人もおれへん。オバマさんみたいに、下から上がってきた黒人の政治家ですら、一度上にあがると、下の人間が見えなくなるんや。オバマさんは自分を黒人グループのひとりとして見ている気配は全くない。大統領になった今では、上流社会の有力者としての自分を見てるんや。金と権力が本音本番の政治生活で、権力のない貧乏人の話を聞いている暇がなくなるや。ただカッコ付けで、黒人射殺事件が起こると、“このようなことが自分の息子にもあったかも知れない”、そして、“35年前の自分に起こっていた事件かもしれない”と、殺された黒人の家族の心の痛みを理解しているかのように、何とかかんとか言ってる。だけど、あれも、単に演技や。それを証拠に、フェイスブック(Facebook)のマーク ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)と会うために、シリコンバレーにまでやって来ても、そこからたったの1時間で行けるオークランド(Oakland)の町には寄ってない。
奴隷制度が終わって150年経ってる。今はいろんな援助で、経済的には多少進歩したかも知れん。電車やバスに乗って、どこの町にも自由に歩けるかも知れん。けれど、本質はほとんど変わってない。オバマ大統領の奥さんのミシェルさん、この人も大変なインテリや。大統領候補の時、また、再候補の時も、旦那さんの援助のため、大変立派な演説をし、奥さんの方が当のオバマさんよりも賢いなあーと思ったほどや。自分の家族の貧しい生立ちを語り、長い間厳しい生活の中で苦労を重ねた後、プリストン大学、更に、ハーバードの法律大学に入り、オバマさんと知り合い、結婚、今となっては大統領夫人や。それは感心、感心。そやけど、見てみい。今はファッションデザイナーに作らせた服を着てるで。
インドのあのガンディーさんとはえらい違いや。インドのガンディーは裕福な家庭で育って、法律を勉強し高収入があったにもかかわらず、インドの底辺で生きる着る服にも困る貧民を見たとき、自分の持っていた特権をすべて捨て、自分も“貧民と同じ生活、身なりをする”と半裸の僧の格好の生活を始めた。そして、ガンディーは、不当な法を使う英国の支配からインド貧民を救うために、自分から牢獄に押し込まれるような行動を何度も続け、最後にはインドを英国から独立させた。偉い人や。ガンディーの持つ大衆からの人気力と精神力をどうすることもできないと悟ったイギリスは、ガンディーを大英帝国のKING(キング、王様)に会わせている。ここに面白い話がある。大英帝国のKingに招かれても、ガンディーは男性用大型パンツのような、日本語に訳すのは難しいが、腰巻とでも言うか、それと、肩を包む肩掛けを巻いて、王様に会っている。ガンディーに、ある新聞記者が尋ねた。“貴方は、服が十分でないと思いましたか?”と。この質問に対して、ガンディーは、“キングが十分に二人分の服を着ていました”と答えた。
アメリカの奴隷制度は黒人の精神と生活 を荒れ果てさせる結果となった。今はガラスがメチャメチャに壊れたように、もう簡単には直せへん亀裂がある。それを変えるためには、アメリカにもガンディーさんと同じほどの迫力と精神力と、そして、決断力、そしてさらに、人間として魅力のある人がいる。ガンディーさんは神の存在を信じた。そやけど、ガンディーは、”神は自分の中にある、あなたの中にいる”と言ってる。要するに、その辺りの訳の分からん神さんやないで。自分という“真(しん、まこと)”が神であると言っている。自分の中にある“真実”が神であると言った。この意味の深さを日本の皆さんもよーく考えてほしい。
3.アメリカ人は大風呂敷を広げるのがうまい。
アメリカ人はなにしろ、演説と演技がうまい。自分の功績を2-3倍に膨らまして自分を褒め称える。自分がやってなくて、自分がやったように話す。だまされるな。一度、履歴書の書き方を学ぶセミナーに参加したことがあった。このセミナーは、アメリカ人が日本人向けにした内容だった。そこで、アメリカでは履歴書に自分やったことの内容を何倍にも膨らませて書くことが当たり前であることが分かった。このアメリカ人は、日本通の人で、日本人が大変正直でありのまま、時には、自分を逆に見下げるほどの謙虚なやり方で、真実だけの述べた履歴書を書くことを知っていたわけや。その正直過ぎる日本人やり方では、アメリカの激しいキャリア戦線には勝てないだろうと推測して、“アメリカ的”履歴書作成方法の”大の大風呂敷”を広げるやり方を日本人に教えようとしていたわけだ。(Expandという英語をその講演者は使っていた。)要するに、アメリカでは自分のやったことを大げさに誇張して述べろ、ということや。そやから、アメリカ人が書く履歴書は半分位、嘘が入っているのは普通や。
ヤフー(Yahoo)のCEOが履歴書に書いた嘘がばれて、首になった話は日本に新聞にでたか?CEOというのはChief Executive Officerの略で、会社の取締役、つまり、最高経営責任者のことや。これは2012年5月の話やけど、これ以外にも、こんなような有名会社の上に立つ人間とか、社会に名の出た人間が嘘をついていたという例がいっぱいあるで。
これは自分が実際経験したことや。学校のあるクラスでグループプロジェクトがでた。生徒がグループを作り、グループで選んだ課題の情報収集し、最期に自分達の感想もふまえて、クラスで発表するというものだ。グループのプロジェクトやから、各人、一人一人に部分的な責任分野を公平に分け、その人は責任を持って、与えられた各分野の内容の発表文章を準備するのが当たり前や。ところが、ある人は皆で集まって話し合うと決めた時間にやってこない。待ち合いの時間が過ぎていても、その人を親切に待ってやる。来れないなら来れないと、電話をしてくればいいのに、電話すらかけてこない。しばらく待った後、諦めて、来た連中だけで話し合い、内容をまとめ、その時参加した連中だけで当日発表する覚悟でいる。すると、発表日の当日には、ひょっこら、そのズルイ人間はやって来た。そして、すでに集まった資料をみて、“I will talk about this part. OK?!”と言って、まるで自分に発表の権利があるように言いのける。”グループ“のプロジェクトという規定があるので、拒絶するのも難しい。そのズルは、他人が準備したその資料を読みながら、いかにも自分がやったように発表する。それがまたうまいんや。
4.日本人はアメリカ人のやることを何でもかんでもまねしたらあかん。
日本人は分別なしにアメリカ人のまねばかりしたがる。アメリカの真似をすることが、まるでカッコイイということのように真似る若い連中に、特に、ひとこと言いたい。カッコイイのと違う。実際カッコ悪い。髪を薄茶色に染めている日本人を見ると、自分の顔よくみろ!と言いたい。顔と髪色が合ってない。白人は目鼻立ちがはっきりした堀の深い顔だ。だから、それだけで区切りがあって焦点というものがある。日本人の顔は目鼻立ちに堀がない。つまり、くっきりと線が出ていないノッペラした顔だ。線の浮かんでいない、その焦点のない顔に薄茶色の髪をのせると、すべてが混ざって(Blend)つかみどころがなくなる。重い黒い頭の髪の外枠があってこそ、日本人の顔が生きてくる。アメリカ人の真似もいい加減にしろ!
今、アメリカでは刺青をやってる人間が非常に多い。カリフォルニアだけと違うやろ。恐ろしいほど多いで。30年目前くらいは、男が片耳にイヤリングをするのが流行り始めて、なにこれ!と思ったもんや。その次には、片耳だけではなく、女みたいに男が両耳にイヤリングを始めた。次に始まったのは、鼻リングや眉毛リングや。その次には、舌リングに、唇リングや。へそにリングしているのもおるで。先生みたいな仕事を持つ人間ですら、舌にピアスをつけているのを見てびっくりしたけど、もうその頃には、アメリカ人の変な習性にも慣れて、“あれっ”と思ったくらいやった。でも、その同じ先生が生まれたばかりの赤ちゃんがいるのを知った時、もっとびっくりした。子供が少し大きくなったら、このお母さんの舌のピアスを見て、どう思うのかなあーと心配した。
このように体に金属を差し込むファッションが大した驚きでもなくなった今は、刺青ブームが来た。ビーチに行って、今度何人が刺青してるか、実際数えてみるわ。五人の内、一人は必ず刺青どこかにやってるで。首、肩、胸、腕、臍、腿、膝下、といる風に、一部、または、2-3箇所、部分部分だけ刺青のある連中もいるが、それでも、そのサイズが大きいとゾッとする。まして、半肩から腕まで続いた、時には、両肩両腕に“立派な”刺青をいれて、上半身裸になって自慢げに歩いてるのをかけるわ。一度見てみい。怖いでー。こんな連中がそのうち、日本に旅行にやってくるわ。日本のレストランやホテルに入っていくと、もちろん、お出迎えの人や管理者から、“丁寧に”こう言われる。“わたくしどもでは、刺青のある方を受け入れておりませんので。”あたりまえやん。日本人なら、誰だって、見たくないものや。だけど、アメリカ人は、そう言われると黙ってないで。“これは人権問題や自己表現の剥奪や。”と言って、そのホテルやレストランを訴えるで。アメリカ人は、自分が何も悪いことしてないのに、その行動を阻止されると、相手が自分の権利を踏みにじったと考える。チョッと間違えると、これが国際問題にまで持ち上がる。アメリカの新聞にも載るで。
ある日本の学校で働いていた女性が刺青をしていたことで大きな問題になったのを覚えているが、その後どうなったのかなー。教職ではないけど学校で働く限り、刺青は良くないということで、新聞にのるほどの大きな社会問題となった。この記事をJapantodayというオンラインニュースで読んだが、そこに載ってたコメントに、“刺青のどこがわるい。”と言ってるやつがおった。たぶん、これはアメリカ人やろ。こんなコメントを書いているといることは、日本の社会を分かってない証拠や。このような事件は今回初めてかも知れんけど、これからもっと増えるで。何しろ、アメリカに刺青のある男女が非常に増えた。今、“男女”と書いたけど。そうや、女もをすごいで。時には、足の腿と変わらない太い腕に刺青がある女が、小さな赤ちゃん抱いてる。そのうち、日本人も、このアメリカンファッション刺青がカッコイイと真似てくるに違いない。日本のビーチにも刺青の男女でいっぱいになるわ。ああ、アメリカ人の真似、やめてほしいわ。日本人はいつになったら、アメリカ人の真似が実にバカバカしいと目が覚めるのかなあー。
ガンディーさんはこう言ってる。“東洋人は欧米のやっていることがいつも正しいと考えているが、そういう考え方を持っている我々自身に大きな問題がある。” ガンディーさんは、百年前に既に、日本人の今の問題を知っていたんや。

次の話題:
まだまだ、言いたいこといっぱいある。
*日本人は日本人であることにもっと誇りを持って、日本の国に感謝せんとあかん。日本の政治家の文句ばっかり言わずに、日本国の全体的な良さを他の国のそれと比較してみ。
*日本人いつになったら英語がじょうずになるねん。日本政府の戦後の動きはたいへん賢い。しかし、英語教育は大失敗や。カタカナ語が実は日本語を食いつぶしてるのを知ってるか。“英語的”カタカナの不当で不正な表現言葉が日本伝統と一緒に文字文化も精神文化も腐食してる。へんな英語が飛び跳ねてるのは、第二次世界大戦の敗北が生んだ劣等感の産物や。カタカナ変身英語が、実は日本人の英語力を弱めてること一体日本人の何人がわかてるかな。
*日本がアメリカに比べて全てが遅れているようにいつも言ってる政治家や評論家、行動派(Activist)や論争者が日本には非常に多いが、こんな人間に限って、アメリカの大都会を一人で歩いたことのない連中や。この連中は、アメリカに戦争で負けて以来、日本人が持っている戦争敗北後遺症から抜けきれない精神被害者や。
*日本政府が作った立派な幼児施設や産休制度なんて、アメリカにはないで。日本の女達はアメリカ女性が直面している厳しさを全く分かってない。スーパーマケットで働くような能力しかなくて、キャリアが持てないのは“日本の政府が悪い”と文句を言うな。
*日本は女性権利に関して、アメリカよりずっと遅れてると思ってはるけど、それは間違ってるで。アメリカには州によって、女の勝手な妊娠中絶を禁止、あるいは、制限してる州がある。コロラド州、ルイジアナ州、ミザーリ州、オハイオ州、ユタ州、ヴァージニア州には、女性が自分の体を自分で管理するという、最も基本的な個人権利を否定する法律があるんや。
